私と深海魚と世界と

おいさんが思うこと、感じてきたこと、色々。

異議を申し立てたい。

かわいいものが好きです。ただ、私のかわいいは他の人とずれている疑惑。

先日登場した池田市のふくまる。再会した興奮も冷めやらぬまま昨日会った友達にふくまるのかわいさについて熱く語ったところ、全然かわいくないと一蹴されてしまった。「ほほほら写真見てやこんなにかわいいんやで。」と食い下がるも反応いまいち。ふくまるがかわいくないとか嘘やろ。嘘やと言うてくれえと胸ぐら掴んでぐわんぐわんしたい衝動には全くもって駆られなかったんやけど。人によってものの感じ方は全く違うのやなという当たり前のことに改めて気づかされた2019年1月末。

 

昔からドラえもんが好き(のぶ代さんのドラえもんが特に)で。小さい頃は毎年映画を観に行っていた。それが作用しているのか分からないけど、ドラえもんをみると涙腺が刺激される。普段は本当に泣かないんだけどドラえもんはあかん。あとはじめてのおつかいもあかん。やらせだとの批判もあるそうですが、純粋に子供が頑張っている姿っていうのはそれだけで胸が打たれるものがある。運動会で我が子が頑張っているのを見て泣く親の気持ちが非常にわかる。そら泣くわ。私なんて近所の保育園の全く知らん子供たちの運動会の練習を遠くからちらっと見るだけでもうるうるしてくるのに。

最後に家族でドラえもんを観に行ったのは「のび太の恐竜2006」。13年前って、え。18歳なのか。結構大きい。よう家族でドラえもん観に行ったな。経緯が全くわからんけど、観に行ったことは確実。なぜなら私の部屋には今もドラえもんとピー助がローラーで走るおもちゃ(たまに走らせてる)が飾られてあるから。その時も映画が始まった瞬間から涙腺が刺激され、家族のいる手前泣く訳にもいかず(しかもまだオープニングすら始まっていない)堪えるのに精いっぱいで結果内容があまり入ってこないという散々なものだった。我ながら笑ける。

 

テレビでたまに、ドラえもんの映画泣けるランキングってありますよね。あれで毎回「のび太結婚前夜」か「帰ってきたドラえもん」が1位になるんやけど。私はそれに異議を申し立てたい。どっちも名作やし、もちろん私も泣く(泣くんかい)けどちゃうねん。いやいやみなさん「ぼくの生まれた日」を忘れてるから。観たことない方には是非とも観て欲しい。

誕生日にパパとママに叱られ(毎度のことながらのび太が100%悪い)たのび太が「自分は大事にされてない、愛されてないんだ。」って拗ねて家出して。見かねたドラえもんが「そんなに言うならのび太君の生まれた日にいってみる?」ってところから話が始まるんだけど。ほんまあかん。内容を書いてるだけで泣けてくる。この映画を観ると吐くほど泣く。多分、「自分はなんで生まれてきたんやろう、なんでここにいるんやろう。」って10代の頃に渦巻いていたものの答えのようなものが、この映画の中にあるからなんだろうと思う。ひきこもりだった時、毎日観て泣いてた期間があったな。

映画の最後に、家族3人で水入らずにねってドラえもんが気を利かせてすっと身を引くのやけど、のび太が笑顔で「ドラえもんも家族でしょ。」って感じで当たり前かのようにドラえもんに手を伸ばす場面が素敵。そうやんねのび太野比家は4人家族やもんね。はーよい話。

 

どういう風に審査対象を選んでいるのかわからないけれど。「ぼくの生まれた日」も忘れないで欲しいと言いたい。実際吐くほど泣く人間もいるのやし。あれでも、こんな風に感じるのが私だけやったとしたら、そら審査対象にもならんよね。異議ありありやとずっと思ってたけど自信なくなってきた。だからといってどうもこうもない。

 

ずっと言いたいけど誰に言ったらいいのかわからないまま。

 

もう2月だね。