私と深海魚と世界と

おいさんが思うこと、感じてきたこと、色々。

あがりとはなんぞ。

沢山寝たので復活しました。ご心配おかけしました。

 

さてオムライスの話だ。

ルイゼの味覚はお子様なのでオムライスももちろん好き。

 

以前、どういう流れで発足したのかは忘れたんやけど。職場の子とオムライスの会なるものを結成したことがあった。

オムライスの会のコンセプトは、ただオムライスを食べに行くというシンプルなもの。贅沢をいうならば、ライスの上にふわふわオムレツが乗っていてスプーンなどで割るとオムレツからトロトロ卵がふわって流れ出てきてライスを包み込むタイプ(調べたらたんぽぽオムライスと呼ぶらしい)のものが食べてみたい。っていうのがあって、何件かオムライスを食べに行ったものの理想のオムライスには未だ出会えず。

会も今は自然消滅というか半壊状態。オムライスの会があったこと、自分達がオムライスの会に所属していたということ、みんな覚えているのか。

私は覚えているぞねちっこく。

 

オムライスの会の初期メンバーは、ルイゼを入れて二人。

一番最初、その二人で大阪難波のオムライスを食べに行った。

難波なんて滅多に行かんし、気になったオムライスのお店全部いきたい。ってことで3件をリストアップ。オムライス3件ってどないなん。胃袋の容量のことなど何も頭に無く、ただ食べたいってだけで決めるという。この何もかもが間違えてる感。

 

1件目は問題なく終わり、2件目。

既にお腹がいっぱい(そらそうや)だった私たち。オムライスを一つ頼んで二人で食べよう、もう一人は飲み物を頼んだら問題ないよね、って考えて注文をしたのだけど。しばらくしたら奥から注文をした人と別の人、若干威圧感のあるウェイトレスのおばあさまが出てきた。そして、「飲み物だけはだめです、お食事を二品頼んでいただけますか?」と少し怒り気味にお願いされた。

嘘やろ。飲み物だけってあかんのか。すみませんすみませんと焦った私たち。ああでもないこうでもないと言いながら(だってお腹いっぱい)苦し紛れに選んだのはトーストだった。オムライスとトーストって何。斬新すぎて恥ずかしいでしかない。

そんな私たちに追い打ちをかけるかのように、そのおばあさまは「では繰り返します。オムライスとトーストですね。」と店内に響くような大きい声で言い放つ。やめてくれい。恥ずかしいねん。私たちが一体なにをしたというの。注文するときだって、飲み物って一品でいけますかねぇって感じでめっちゃ低姿勢で聞いたよ。やのにこの仕打ちとはいかがなものか。

あぁもうオムライスとかいいから帰りたい。今すぐ帰りたい。

と心から思う私たちをよそに、最後におばあさんは「トーストはあがりでいいですか?」って聞いてきたんやった。

 

あが、あがりって何。料理の最後に出てくるお茶的なことなの?オムライスの後にトースト出すよってこと?意味が全くわからんけど聞くに聞けず。

イチかバチかで「そそそ、それで。」って答えたんやった。

 

結局、オムライスの後にトーストが出てきたから解釈はあってたんやろうけど。未だに「あがり」の意味がわからんくて、たまに思い出しては考えてしまう。

 

その後の3件目は道に迷って辿り着けず、最後はふわふわかき氷(オムライスじゃない)を食べて帰ったっていうね。ぐだぐだ。

まぁ楽しかったからよし。恥ずかしかったけど。2件目のお店は2度と行かんけど。

あ、トーストはめっちゃ美味しかったよ。